アラサー新人期間工のお父さん

借金返済と生計を立てる為にトヨタ期間工への扉を叩いた一児の父の雑記

いざ地獄へ

さて、期間工として就業することを決意した私ですが私の場合は直雇用ではなく派遣会社を間に噛ませて尚且つ寮生活ではなく自宅からの通勤となっています。

2交替でどちらの直でも午前午後6時40分に工場敷地外の駐車場に集合してバスで向かうという感じです。
前の職場でも2交替で妻の地元にいた時には朝から深夜までぶっ続けで働いてましたが…
まぁ朝がしんどい。夜勤の時は楽なんですが朝早く起きるのはいつになっても慣れません。

そんなこんなで入社当日の朝6時、駐車場でバスを待つとぞろぞろとお仲間がやってくる。
あぁ、この人たちと仕事するのかぁ〜なんて思ってるとみんな目が死んでる。
そしてバスの中で誰一人として口を開かない。
これはおはようございますという挨拶すら交わされないという意味です…

もうこの時点で少し工場に近付くのが嫌になってきた私ですがバスは三分ほどで工場へ。
私は初出勤なので入口前に派遣担当がいてロッカーやらの案内をされました。
着替えて派遣担当と入社教育へ向かうと会議室前には私と同じく初出勤の方が数名いらっしゃる。

時間になり教育が始まるが、教育担当が開口一番に


「この中に自動車工場で働いたことがある方、いますか?」


誰も手をあげないのを見てその人は「あっ…」みたいな顔をしていた。
まぁ言われた内容としては

・仕事はかなりきついよ
・安全は守ろうね
・休みはしっかり取ろうね

というテンプレなものでした。
そこから安全教育を終わらせ、いざ配属先通達。
期間工ブログで予備知識を備えた私はハリーポッターのように「組み立ては嫌だ組み立ては嫌だ組み立ては嫌だ」と念じていました。

担当「○○さん、組み立て○○班ね」

あああああぁああああぁぁ(ブバブリュリュリュリュ

全てが終わる予感で吐きそうになりそうな私は配属先の組長と共に配置される工程へと向かう。
そこで、奇跡は起こった。

なんと私が配置される工程は完成した車に保護シールを貼るという聞こえだけはめちゃくちゃ楽な工程だった。
車のボディにシールを貼るので2人1組、相方は朝バスで見た顔だった。つまり同じ派遣会社の先輩ということだ。

車の走行や性能に直接関係する工程じゃないと理解した私は心の中で小躍りした。
それからは座学(手順書をほぼ丸一日見る)で定時に帰宅。
これは運が良いと思わず妻に嬉々として報告した。

そう、私はこの後訪れる地獄にまだ気付いていなかったのである。